心臓に疾患を持って産まれて。体験記②
それから1年程、特にあの心臓が踊っている感じもなく日々が過ぎました。
ある日朝の支度をしているといつもは感じないような拍動を感じました。
ただ、それはただ拍動の大きさが大きく感じるというようなもので
すぐに治まるだろうと思いながら出かけました。
目的地に着いたころ、
またあのドキドキが始まりました。
前回の経験から30分ほどで止まるだろう。
っと楽観的に捉えていましたが、治まったかと思うとまたドキドキしだすの繰り返し。
気づけば、1時間程度は経っていたと思います。
胸の不快感から吐き気もし始めたので、事情を打ち明けて病院に行くことにしました。
知人からも
「胸がどきどき拍動しているのが見て分かる!!!」と言われた程心臓が拍動していたのだと思います。
そこから1時間ほど病院の到着までにかかったのですが相変わらず落ち着いてはぶり返すの繰り返し、これは元に戻るのだろうか?と不安になるほどでした。
病院ですぐに心電図をとってもらい、発作性の不整脈(発作性心房細動)がこのドキドキの原因ということが分かりました。
心房細動とは心臓の心房という部分が異常興奮することによって不規則に痙攣した状態
のことだそうです。
加齢や心臓疾患、ストレス、飲酒や喫煙など原因と考えられるそうです。
初期は無症状の方も多く、アメリカや他の諸外国でも問題になっている病の1つだそうです。
そしてこの心房細動の気になる合併症が脳梗塞などの血栓症です。
心房細動によって心臓内の血液がよどみ、血栓ができやすくなることによって起こります。
巨人軍の終身名誉監督の長嶋茂雄さんも心房細動からくる脳梗塞だったと言われています。
わたしは普段徐脈なので(1分間に45~50回ぐらい)脈を抑える薬を飲むことが出来ないため、血栓を予防するお薬を毎日飲み合併症を予防しながら経過を観察していくことになりました。
病院で先生に見て頂いた安心感からか、病院到着後まもなく不整脈は落ち着き今までの不快感は全くなくなりました。
今後またいつも通りの生活が出来るのか?薬に副作用がないのか。
とにかく今後が不安になってしまったのを覚えています。
わたしは通常の脈拍が1分間に40~50回ぐらいの徐脈です。
それが発作時は166回。
今でも少しドキドキすると発作が来たか?!と思って不安になることが多々あります。